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アメリ Comments (20)
アメリは、その生い立ちから、人に素直に思いを伝えることができない。
人と関わろうとしながら、直截の行動は気が引ける。
そんな彼女が、恋愛を成就するまでの、迂回と寄り道が描かれている。
フレンチボブで上目づかいで、優柔で空想癖があるアメリは「かわいい」の条件を備え、日本では長らくおしゃれの代名詞のような映画に祭り上げられていた。
外国映画を輸入し、おしゃれな映画の定義をする──日本のマーケティングは、個人的には好きじゃない。おしゃれは映画に冠すると権威になる。誰が見ようと勝手であるものに囲いをするからだ。しばしば興行主は、定義という名の烙印をしてしまうことがある。
むろん映画には罪がない。思い返せばどうってことない映画なのだが、奇抜なディテールを備え、方法としてはマグノリアに似ていた──と思う。
雑多な要素で成り立っている映画で、本筋を掴みかねるが、ルノアールの舟遊びの昼食で、なにかを飲んでいる女性の真意が命題──かもしれない。
アメリの隣人、ガラスの男は20年間、年一枚、舟遊びの昼食を模写しているのだが、水呑みの少女は、判りやすい他の人物とは違い、謎がある。彼女は何を考えているのか。その雲を掴むような命題から、アメリの恋愛の軌跡が描かれる。
vividな絵面と、オドレイトトゥの映える顔立ちと、現実に考えてみれば、不毛で無意味なエレメントに、視点を変えた価値や意味をあたえていた。
かくしてアメリはアメリを挙げる人の洗練度を上げるおしゃれアイテムになった。
セレブな女子の必須映画。
スイーツたちを共感させる符号。
インスタに貼ると株があがる私の一本。
ちょっとアメリっぽいことしてみようかなと思わせる教科書。
「アメリ好き」が猖獗をきわめたころ、わたしは「アメリ好き」という芸能人にこの映画の魅力をたずねてみたかった。せいぜいおかっぱがかわいいの──と言えるていどのことであったと思う。「いい趣味アピール」は、ときとして好き嫌いすら関係がない。
海外でも絶賛されるこの映画が解らないのはややくやしいが、魅力をつかみきれなかった。
オチのない不親切なウェスアンダーソン──という感じ。
前作にエイリアン4撮ってるJean-Pierre Jeunetもとらえどころがない人だが、この映画もとらえどころがなかった。
10代の頃、この映画を見たときは意味もおもしろさもさっぱり分かりませんでしたが、十数年経ちこの映画のおもしろさが分かるようになりました。
人間のちょっと変なとこを愛おしく見せる映画で素敵だと思います。
人は言葉でアドバイスするよりも、仕掛けを作って自分で感じることの方が効果あるなと思いました。ウソの是非よりその人のこれからの人生を幸せに過ごせることの大切さを感じました。
周りの人間だけで終わらずアメリ自身も傷つくことを恐れず勇気を出すところがこの映画のいいところだと思います。
ツールドフランスに例えた言葉はよかったです。すれ違ってしまいそうなふたりにはらはらしてアメリを応援してました。
アメリは不幸な境遇ながらも持ち前の妄想力で乗り越え、逞しく行動して生きていました。アメリのように童心を持ってちょっとの幸せに気づきながら過ごしたいと思いました。
好きな人の前では素直になれず意識すぎて思った事ができない
ずっと直接は関わらずなんらかの障害があったが最後はドアを開け一歩踏み出したアメリはなんだか少し大人になった様に感じました
良い行いは自分に返ってくる
オドレイ・トトゥが可愛いかったです
それにしても脇を固めるカフェに集う人たちの面白さに至っては舌を巻く。
俗物を見事に見える化してしまっている。中でも八百屋の親父とその店員のやり取り。そしてアメリのお仕置き。そう、女の得意技。それは“オシオキ”なのだ。その巧妙な手口は悲喜劇一場三幕にでもなりそうだ。恋するだけで女は大人にはならない。
あとは失恋が必要なだけだ。
色鮮やかな部屋など…
一瞬にして、アメリの世界に引き込まれる!
アメリは、子供の頃から空想しては、
一人で遊んでいた。
大人になっても、それは全く変わらない。
あるとき、自宅のアパートで、
古びた缶を見つけたことで、運命が変わる!
周りの人に小さな幸せを与えては、
自らもその喜びを感じる日々。
そんな中、自分と波長の合う青年に出会う。
しかし、人との関係をうまく築けないアメリは、
なかなか青年にアプローチすることができない…
意地悪な八百屋さんへのイタズラや
写真の男の謎解き、
小人ドワーフの旅など…
ユーモアたっぷりのストーリーは、
最初から最後まで釘付けになる!
エンディングのアメリは、
なんてかわいいんだろう!
幸せいっぱい!私も分けてもらおうっと!