グッバイ、リチャード!
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Aug,21 2020 EN LOS CINES
キスミー・グッバイ
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アメリカ
Oct,05 1985 EN LOS CINES
グッバイ・ラバー
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アメリカ
Oct,02 1999 EN LOS CINES
グッバイ、マザー
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Jan,01 1900 EN LOS CINES
グッバイ、ドン・グリーズ!
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Feb,18 2022 EN LOS CINES
グッバイ・クルエル・ワールド
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Sep,09 2022 EN LOS CINES
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グッバイ、レーニン! Comments (20)
多くの人々が自由を待ち望んだのだろう。決して少なくなくはない数の人が共産党政権下で思想や身体の自由を奪われていたことだろう。
しかし、西側が自由だったのかと言えば、そうとは言えない。
市場原理によって、登場人物たちが慣れした親しんだピクルスすら消え去るのが「自由で豊かな」消費社会なのである。そこでは、東側の生産効率に代わって販売効率が幅を利かせる。販路を得た西側の製品が東の市場を席巻するのにほんの少しの時間も必要なかったのだ。
自由に商品を選びとっているのと同じように、主人公の父親は自分の人生も自由に選び取ったはずだった。だがしかし、それは彼の自由を勝ち取ったわけでなく、別の抑圧が始まる物語だったのだ。
嘘は母が倒れてしまった原因として責任感を感じての行動だし、母親思いの優しい子やなと思ったけど、周りの迷惑を顧みず嘘に巻き込んでるやんと思い、ちょっとイラッとした笑
ベルリンの壁が崩壊したことで、東ドイツの人皆んなが豊かな生活を得ることができたと観る前はなんとなく思っていた。
しかし、社会が変わることに適応することは困難(若い人は比較的大丈夫だけど特にお年寄り)だろうし、資本主義による自由競争についていけない人達も当然出てくる。良いことだけじゃないと認識することができた。
最後に、ララがめちゃくちゃ可愛かった笑。
抑圧された社会なのに懐かしいと思うのが人の心の複雑さか。
母のために東独を再現しようとコミカルに描いているが、なかなかどうして単なるコミカルじゃない。母は必ずしも東独に対して肯定的ではなかったところがひねりとして入っている。楽しめるし、東欧社会主義がなぜ崩れたのかまでも考えさせられる。
東西ドイツ統一 1990年 の歴史的激変の社会状況下、東ドイツの社会主義指導者として生き甲斐を得ていた母親に、精神的なショックを与えないよう孤軍奮闘する青年の涙ぐましい愛情を描いた良心作。第二次世界大戦以後のドイツ映画沈滞から、統一を経て客観的な視野に立ち、一方的な深刻さと暗さも薄れて、自由主義社会のユーモアも含まれたこの作品を観ると、ドイツ映画も21世紀に完全復活してくれると期待したくなった。
民主主義と資本主義の生活様式に変わっていく中で、主人公が旧東ドイツの食品・衣服・行事などを追い求め、失われる過去を再確認するところに、この映画の狙いがある。それは郷愁と云うより、自己形成の分析であろう。それを一途に母親を救うための行為で、さり気無くみせるところが巧い。
父がひとりで西側に亡命した家族の悲劇から、子供たちにその理由も自分の心情も正しく伝えなかった母の苦しみ、女を選んで妻子を棄てたと思っていた長女の父に対する接し方など、一見バラバラに見える家族の繋がりは良く視ると強い絆で結ばれている。家族の新しい統一の形を思わせる、繊細で自然な描写が素晴らしい。
仕事仲間が偽装の東ドイツテレビのニュース番組制作に協力するシークエンスがいい。かつての宇宙の英雄、今はタクシードライバーになっている元飛行士の関わり方もうまく処理されて、フェイクニュースが母を安静にさせる。なんと幸せな母親と想わずにはいられない。マザコン青年をここまできれいに頼もしく描けるのか、と感心至極です。
ベルリンの壁により様々なストーリーが生まれ、それが題材になった作品はいろいろと見てきたけれど…また新しいパターン。
感想ではなく自分メモ↓↓↓
社会主義を推進する東にいるお母さんが倒れ、ベルリンの壁が崩壊した時は昏睡状態で、目が覚めた時には東西が統一したことを知らない。
息子さんが、お母さんにショックを与えないように、必死でそれを隠す…