男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 Argumento

今までふられ続けて来た寅さんが、なんと美人にほれぬかれるシリーズ第二十九作。寅次郎を戸惑わせるマドンナにいしだあゆみを迎え、脚本は「男はつらいよ
寅次郎かもめ歌」の山田洋次、朝間義隆の共同執筆、監督も同作の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。

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男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋 Comments (9)

Mgsnshxpiok
Mgsnshxpiok
寅は満男やかがりの娘がいなかったらどうしていたのだろう
始めて男の部分の寅さんを見たように思います
子供にはわからないかがりの艶っぽさ
強気ではないが積極的、一緒になろうなんて微塵も考えていない二人
紛れもない大人の男と女の物語だったのですね

シリーズの中でこんなにも沈黙が辛い作品はありません
他の映画やドラマでもこんな空気感を見たことがない
ましてや実生活でなんて…
考えるまでもなくありませんよ〜
そんなことがあったとしても私自身気が付かずにいるでしょうね
せつない映画ですね、男も女も
okppfr
okppfr
相手の気持ちを受け取るのも不器用な寅さん。ほろ苦さの残った作品だった。
tbqlqb
tbqlqb
シリーズ29作目。

昔々。貧しくも不平不満を言わず暮らす家族。
ある時旅の老人を泊め、その老人はお礼にと、襖に雀の画を描く。すると翌朝、画の雀が生きて動き…。
それから後、この家は“雀のお宿”と有名に。

いつもなら序盤、柴又に帰って騒動起こす寅さんだが、今回は帰らず絵ハガキを送り、旅の空。
信州から京都へ。
下駄の鼻緒が切れた老人を助ける。こういう時の寅さんはさらりと粋な優しさ。
以前も何度かあったパターン。寅さんは孤独な爺さんと勝手に思い込むが、実は…。今回も然り。
人間国宝の陶芸家の大先生。
すっかり寅さんの事が気に入り、屋敷に招く。ご馳走に。
翌朝起きて出会ったのが…、

先生の屋敷で女中として働くかがり。
今回のマドンナ。演じるは、いしだあゆみ。
控え目で、何処か幸薄そうな雰囲気滲ませる美人。

夫に先立たれ、丹後の実家の母に娘を預けているというかがり。
有名になった先生の弟子と恋仲だったが、別の女性と結婚する事に。
身を引くかがり。
いつも相手の顔色を窺い、自分の気持ちを正直に表さないかがりをを叱る先生。
失恋と傷心を抱え、かがりは実家に帰る。
それを知った寅さんも風に吹かれるかのように、丹後へ。

再会。
ひとまず元気なかがりに安心するが、わざわざ心配して訪ねて来てくれた事に心満たされたのは、かがりの方。
貞淑なかがりの中で、何かが燃え始める。内に秘めた恋の情熱が。
寅さんもかがりにホの字だが、それ以上にかがりが寅さんに惚れて惚れて惚れ抜いて惚れ込む。
マドンナの方から激しく惚れられる、シリーズ異例の展開。
それを思わせるシーンが幾つか。
かがりの実家に一泊する事になった寅さん。かがりの母は外出、娘は就寝。静かな夜、男と女二人きり…。
寅さんにお酌し、自分も呑み、足を崩すように座るかがり。
早々と寝床に入った寅さん。そこへ入って来るかがり。
何事も無かったが、シリーズでは珍しいドキリとさせるシーン。
翌朝。お互いの不甲斐無さか、抱いた感情の気まずさか、何処か余所余所しい二人。
そのまま、寅さんは丹後を去る…。

柴又に帰って来て、恋煩いで寝込む寅さん。(この時寅さんが満男に恋の苦しみを訴え、満男はそれを気味悪がり、「恋なんて絶対しない」と言うが、満男も寅さんの血を引いている事はシリーズ晩年の本筋に)
そこへ、かがりが友人と訪ねて来る。
友人と柴又観光らしいが、本当の目的は…。こっそり寅さんに手紙を渡す。
今度の日曜、鎌倉でデートの誘い。
狼狽しまくる寅さん。鎌倉の方角へふらふら歩いて行ったり、まだ2時間しか経ってないのにもう(日)になったか?…などなどなど。
そしてデートの日。鎌倉のあじさい寺で待ち合わせ。
しかし寅さんは一人ではなかった。甥の満男を連れて。
不甲斐無い、ぎこちない、儚い恋の行方は…。

ゲスト出演者では、
陶芸の大先生の役で、歌舞伎役者の十三代目片岡仁左衛門の佇まいと存在感が素晴らしい。山田監督も感嘆したとか。
修行中の弟子役で、若き柄本明がコメディ・リリーフ。
序盤帰って来なかったり、その序盤の騒動が中盤以降だったり、寅さんがマドンナに惚れ抜かれたりと、いつもとは違う展開が何だかちと新鮮。
これも定番だから出来る面白味。

お互い、惚れ合っている。
でも、内に秘めた激しい想いとは裏腹に、一歩踏み出せない。
甲斐性ナシと言うなら言えばいい。日本人ならではの奥ゆかしさ。
ほんのひと時、切なく散った。あじさいの花のように。
シリーズでも屈指の、しっとりとした大人の恋の名篇。

見終わってから調べたあじさいの花言葉。
種類や色によって異なり、中にはヒヤリとさせるものもあるが、
青色あじさいの花言葉が最もしっくり来る。
Xnsmksopgih
Xnsmksopgih
BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」を見た。
劇場公開日 1982年8月7日

渥美清54才
倍賞千恵子41才
いしだあゆみ34才
吉岡秀隆12才
柄本明34才
十三代目片岡仁左衛門79才

京都で人間国宝である陶芸家(十三代目片岡仁左衛門)の家でいしだあゆみと知り合った寅さんは、彼女に惚れてしまう。

実家に帰ったいしだあゆみの後を追うように丹後に向かう寅次郎。
寅次郎が柴又に帰った後に、逆に寅次郎を訪ねて来るいしだあゆみ。
山田洋次はこのふたりをどうしたいのか、やっぱりいつも通りの展開になるのか。

いしだあゆみが魅力的。

上映時間は110分。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。