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大魔神 Comments (13)
大怪獣決闘 ガメラ対バルゴンの併映作品
ガメラが東京撮影所に対して本作は京都撮影所の作品です
日本の特撮映像の金字塔にして、日本映画オールタイムベストのリストに入る名作です
日本の特撮とは何か?
大映にしか撮れない特撮とは何か?
それを真面目に研究して正しい答えを出しています
大映、それも京都撮影所が特撮をやるなら、それは時代劇に題材を取るのは当然です
破壊シーンは当然日本家屋なり日本の城郭になる
ならば、溝口監督作品の精緻を極めた美術セットを作る技術や職人達
時代劇なら存分にいくらでも迫真の演技を見せることのできる俳優達
その衣装、小道具
全て他社に勝りこそすれ劣る所は何一つない
そして時代劇の大ヒット映画を何本も撮って来た監督、カメラマンがいるのです
それが監督の安田公義、撮影の森田富士郎です
美術の内藤昭は、大映時代の溝口健二監督の美術監督であった水谷浩の弟子
美術に特に尋常でないほど厳しい溝口監督に鍛えられた人です
溝口監督の近松物語や新・平家物語の美術助手をした人といえば凄さが伝わると思います
その後も最盛期の大映京都撮影所の美術を切り盛りしてきた人物なのです
これらの一流どころが特撮映画に取り組んだわけですから、素晴らしい作品が出来上がったのは当然かもしれません
しかも音楽には東宝特撮で有名になった伊福部昭です
彼の日本の土俗的な感覚を取り入れた音楽は、本作に実にマッチしています
チェコのゴーレム神話を日本の戦国時代の物語に見事に翻案した脚本
結末に土塊に変わり崩れさるシーンにはしびれました
魔神の埴輪をモチーフにした石像
憤怒の顔にかわる超有名シーンのインパクト!
その顔面デザインは仁王像をモチーフにしており更に青銅の肌をした色彩なのです!
そしてスーツアクターの目力!
黒澤明監督の砦のオープンセットを思わせるような砦の工事現場シーン
お城の破壊シーンも、土埃をあげて崩れる瓦の大屋根、板壁や土壁や太い梁が割れ裂け崩れるその様の迫真さ、リアリティさ!
東宝特撮にはできない、大映京都撮影所だけが撮ることの出来る映像なのです
見事な独自性とクオリティを達成して見せているのです
日本特撮だけでなく日本映画の宝です
「大魔神」シリーズ第1作。
Amazonプライム・ビデオで鑑賞。
ガメラシリーズと双璧を成す、大映特撮映画の看板シリーズ誕生! 時代劇と特撮の融合によって、大人の鑑賞にも耐え得る良作となっていました。ストーリーは勧善懲悪のシンプルさで、誰が観ても入り込み易くなっているのがこれまた良き…。
大魔神出現の要因は、恨み、呪い、復讐―。大映作品らしさ全開のおどろおどろしさが、伊福部昭の劇伴と相まって、他の特撮作品には無い存在感を醸し出しているなぁ、と…。
怪獣映画と言えば平均的に2回から3回、怪獣出現シーンが挿入されるものですが、本作においては、クライマックスまで大魔神阿羅羯磨(アラカツマ)は姿を見せません…。
耐えて耐えて耐え抜いて、最後の最後にめちゃくちゃ溜飲が下がるカタルシスが待ち受けている…。こういうのが嫌いな人って、あんまりいないんじゃないかしら?(笑)
埴輪みたいな石像が、願いを受けて動き出し、柔和な表情が憤怒の形相に変化した瞬間は、カラダがゾクゾクッと震え上がるほど、恐ろしくて印象深いシーンだなと感じました。
時代劇となると、セットや衣装に金が掛かる。ましてや、特撮もあるんだからそこにも金が掛かる…。ケチるととんでもない低クォリティーの作品になってしまいますが、本作はどちらも妥協無しの素晴らしい出来映えだなと思いました。
大魔神はゴジラやガメラに比べると、身長が低いため、ミニチュアを使った特撮だけではなく、実物大の模型を使った大規模なシーンをつくることが出来る、という特色がありました。
サイズが小さい分、リアリティーがありました。逃げ惑う人々のシーンが合成ではなく、本物であるが故に放たれる凄まじい迫力は、唯一無二のものだなと思いました。
【余談】
「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」と同時上映だったそうな…。パイオニアである東宝ですら不可能だった、特撮映画の二本立て興行をやってのけた大映…。東西ふたつの撮影所を持っていたからこそ、出来た芸当なんだろうなぁ~。
最初は子供向けの怪獣映画に近いものかと思っていた。名前は良く知っていてもどんな作品かよく知らなかったのだが、お家騒動に暴君の圧制をからめてそこに怪物を付け加えた、思ったよりも重厚な時代劇だった。時代劇と特撮を組み合わせてみるとどうなるのかみたいな企画で誕生したのだろう。勧善懲悪のために水戸黄門の印籠代わりに制御出来ない魔人が出てくるようなもの。
古い映画なので今更映像に驚きはないし、言うまでもなく現在の技術からみれば全然たいしたことはない。しかしもし公開当時に時代劇に巨大な魔人が出て暴れる映画を観たら、初めて『ジュラシックパーク』を観たときに近いような驚きをもったかもしれない。
特撮映画にしては人間ドラマがけっこう面白かったけど、大魔神が最後の最後しか出ない。
大魔人を打ち倒せず、鎖で引きずられる侍たちの無力な事(笑)
さらに悪い家老を追い詰めていくのはまさに天誅。
独特のポーズでハニワ顔から怒りへの変容は凄い。
物語自体は終盤まで真面目に時代劇する。
しかし家老さま強くて、みんな蹴散らされる。
そこで神頼み…乙女の涙で大魔人現わる~。
大魔人ってほんま乙女に弱いなぁ。