ジュリア Argumento

アメリカ演劇界の女流劇作家として知られるリリアン・ヘルマンが74年に出した回顧録(「ジュリア」パシフィカ刊)の映画化で、ヘルマンに絶大な影響を与えた女性ジュリアとの美しい友情とハードボイルド作家ダシェル・ハメットとの愛が描かれる。製作指揮をジュリアン・デロード、製作はリチャード・ロス、監督は「ジャッカルの日」のフレッド・ジンネマン、脚色を「ボビー・ディアフィールド」のアルビン・サージェント、撮影は「華麗なるギャツビー」のダグラス・スローカム、編集はウォルター・マーチ、音楽はジョルジュ・ドルリューが各々担当。出演はジェーン・フォンダ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジェースン・ロバーズ、マクシミリアン・シェル、ハル・ホルブルックなど。

ジュリア Actores

ジュリア Related

家出レスラーJugar en linea
家出レスラー
プロット  日本
May,17 EN LOS CINES
母とわたしの3日間Jugar en linea
母とわたしの3日間
プロット  韓国
May,24 EN LOS CINES
ミルクの中のイワナJugar en linea
ミルクの中のイワナ
プロット  日本
Apr,05 EN LOS CINES
ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春Jugar en linea
ラストターン 福山健二71歳、二度目の青春
プロット  日本
May,10 EN LOS CINES
毒娘Jugar en linea
毒娘
プロット  日本
Apr,05 EN LOS CINES
マンティコア 怪物Jugar en linea
マンティコア 怪物
プロット  スペイン・エストニア合作
Apr,19 EN LOS CINES
地に堕ちた愛 完全版Jugar en linea
地に堕ちた愛 完全版
プロット  フランス
Apr,19 EN LOS CINES
リトル・エッラJugar en linea
リトル・エッラ
プロット  スウェーデン・ノルウェー合作
Apr,05 EN LOS CINES
ブルーイマジンJugar en linea
ブルーイマジン
プロット  日本・フィリピン・シンガポール合作
Mar,16 EN LOS CINES
夢見びとJugar en linea
夢見びと
プロット  日本
Apr,13 EN LOS CINES
キック・ミー 怒りのカンザスJugar en linea
キック・ミー 怒りのカンザス
プロット  アメリカ
Mar,15 EN LOS CINES
青春18×2 君へと続く道Jugar en linea
青春18×2 君へと続く道
プロット  日本・台湾合作
May,03 EN LOS CINES

ジュリア Comments (7)

cioazbe
cioazbe
ジュリアの名はジュリアスシーザーの名前が女性に転じたものが語源
つまり女性の英雄を象徴している
少女時代からの親友がその身を犠牲にした社会主義活動家になり、ユダヤ人でありながら第二次大戦前夜のナチスドイツにで地下活動するに至る女傑だ
彼女に憧れ少しでも近づこうと背伸びをする主人公は、絶えず心理的に無理をしているから、癇癪持ちで気を静めるために煙草を始終吸っていないと落ち着かない、つまり心のキャパが少ない英雄には程遠いただの人間だ
だからジュリアに感化されて男の様な性格に見えるが、着ている服はフェミニンで料理だってこなしている、本当は女性らしい女性なのだ
かなり年上の包容力ある男性と事実婚を続けて精神の安定を得ているのだ
しかし男女の間は対等であって男に隷続しているわけではない
男も彼女を縛りつけることはない
そんな関係性だ

本作は女性が自立して活躍する時代の先駆けの人物を描くのがテーマだ

製作は1977年
米国で女性の社会進出が一段と本格的になってきた時期に作られた本作は、そんな女性達へのエールだったのだ

ジュリアに再会すべく、戦争迫るベルリンに行く物語の柱はサスペンスとしても良く出来ており手に汗握るできばえ

映像は美しく撮影が素晴らしい
Ksgoixnsmhp
Ksgoixnsmhp
アメリカ女流劇作家のリリアン・ヘルマンの回顧録。時代はファシズムが横行している第二次世界大戦前夜だ。リリーとジュリアは2人とも裕福な家庭で育てられていたが、ジュリアはウィーンへ渡ってから労働者の運動に参加するようになった。なかなか会えない。久しぶりに再会したのはジュリアがデモの弾圧によって重傷を負ったとき。しばらくは執筆活動に専念していたが、リリーの戯曲が評価され、またもやヨーロッパへ。

ヨハンという男に声をかけられジュリアの金を活動家に渡してほしいと危険な任務を頼まれてしまう。ここから列車で移動するリリーが凄い。金の受け渡し方法は一切伝えられず、まるで伝言ゲームのように運搬は進む。同じコンパートメントで同席だった女性も仲間だったし、きょろきょろしながら恐怖と不安におののく姿。しかし任務を果たさないとジュリアに会えない。そんな切なさが伝わってくる。

ジュリアが義足だったことにも驚いてしまうが、彼女の凛々しさはリリーを励ましてくれるような。ジェーン・フォンダの心をそのまま共有できるかのような錯覚に陥るのです。戦争の描写はないけど、彼女たちがユダヤ人だったこともあって恐怖感も増す。ジュリアの死が伝えられ、ロンドンへ渡っても彼女の存在ごと抹殺されたミステリアスな状況。託されたリリーと名付けられた娘も見当たらないし、大切な思い出すら葬り去られた感覚に・・・

夫にも先立たれ、残りの人生を孤独なまま過ごさなければならないリリアン・ヘルマンを想像すると、じわじわと悲しみが伝わってくる・・・そんな映画だ。