ロング・キス・グッドナイト
プロット
アメリカ
Apr,26 1997 EN LOS CINES
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グッドナイト&グッドラック Comments (5)
『真実の瞬間(とき)』や『マジェスティック』を観るためには知っておかないと理解できないかもしれませんが、この『グッドナイト&グッドラック』ではハリウッドをも襲った点には触れずに、アメリカ市民に広く襲いかかった事件を中心にしているので、ハリウッド・テンについては知らなくても大丈夫です。
ある空軍中尉が不当な解雇宣告をされた事件を発端に、大手テレビ局であるCBSの人気キャスター、エド・マローが仲間とともにマッカーシーの不正を暴いていくストーリー。モノクロフィルムに加え、調査委員会のシーンやマッカーシーの演説などの実存フィルムを多用し、かなりリアリティ溢れる映像表現でした。音楽でも、何度となく挿入されるジャズシンガー、ダイアン・リーヴスのシーンがとても心地よかった。
吹き出してしまいそうになったシーンもあったのです。ジョー(ロバート・ダウニーJR)にエド・マーローのガセネタを掴ませようとした男が、まるで永田某議員に偽メールを渡した西沢某氏の雰囲気だったのです(ほんとの姿は知りません)。そして、「マッカーシーがプールにジャンプして、マーローによって水が抜かれていたことに気付かなかった」という台詞には笑ってしまいましたよ。憎たらしい人物でしたけど、結末は結構お茶目でしたね・・・
自由を謳っているのに不自由な国になりかけたアメリカ。今の日本も表現の自由が奪われようとしているのだから、ジャーナリズムこそが戦わねばならないのに・・・つまらない殺人事件ばっかり報道するなよ!
【2006年5月映画館にて】
全編モノクロです。これが当時の実際の画像と、今回の撮影の画像が上手くマッチする効果をもたらしています。ただ、モノクロなので、白いバックグラウンドのところに字幕が重なったときに、字幕が見えないという弊害が。ニュースキャスターを題材とした映画なので、ワイシャツ姿が多く、白の背景に白文字の重なりが多いんですよね。英語で聞いていればいいんですが、結構早口だし、ニュース英語なので難しいです(苦笑)。
見ていてビックリしたのが、エド・マローがタバコを吸いながら番組を放送しているところ。1950年代だから許されることですね。そのほかも、タバコシーンが凄く多いです。みんな、ストレスが堪っているんですね。
ジョージ・クルーニーもプロデューサー役で出演しています。実は彼の父親がTVキャスターだったらしく、この映画は、ジョージの父親に対する尊敬の念から、作られたとも言われています。
最後の結末は「え? 終わり?」と言う感じです。劇映画ではないので、劇的なシーンを期待してはいけないのかもしれません。93分の作品なんですが、結構長く感じました。(決してつまらないと言う意味ではありません。)
1950年代アメリカの「赤狩り」マッカーシズムに挑んだテレビ番組を取り上げた作品。
共産主義に対してヒステリックになっている風潮の中、マッカーシーの問題点を淡々と指摘し続け、非難に対しては冷静に反論する、そんなアンカーマンのマローはまさにあるべきジャーナリズムの姿を表していて、格好良くすらある。
とはいえ、映画としてはとても地味で、大きな盛り上がりはほぼない。
変にドラマチックに演出すると、かえってマローのキャラクターを踏まえたこの映画の雰囲気を壊してしまうので、これは仕方ないのだろうけど、この長さ(90分)で限界。
予備知識なしに観たのだが、これがジョージ・クルーニー監督作品であったことを後で知り、とても驚いた。
ストーリー: 70
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 60
音楽: 65
マッカーシーの赤狩りは行き過ぎであった。冷静になって考えられる現在では誰もが納得するであろうわかりやすい主題である。
しかしそれが猛威を振るっていて権力を持っている最中に公然と批判することはやはり勇気がいる。反撃を受けて自分も無事ではいられないかもしれない。今後も彼らの人生は続いていくのに、職を失ったりいわれのない批判を受けたりするかもしれない。それでも間違っているものを間違っているというには、それらを考慮してそれなりの覚悟をもってしなければならないことである。そしてやはり彼らは反撃を受け犠牲を出す。上司や会社との折衝、視聴者の反応、スポンサーへの対応。そういうものにも気を使わなければ報道など出来ないということを取り入れているのはいい。
現実には赤狩りは勢いを増し、映画に登場する人物たちだけでなく数多くの罪無き人の犠牲が出た。どれだけ赤狩りを食い止める効果が現実にあったのかわからないが、それでも彼らの行動は賞賛されるべきものである。
赤狩りが理論的におかしいのがわかっているのにこれほど行き過ぎてしまった背景には、共産主義との対決だけではないとも言われている。それを使って競合相手を攻撃したり政治的立場を強めたいとかという一部の人々の、アメリカにおける内部抗争があったという説が有力である。
だからただ単にマッカーシーを批判するのではなく、何故マッカーシーや赤狩りがそんなに力を持ってしまったのかという時代背景を少しでいいから映画の中に取り入れて欲しかった。そうでないと何故彼らの行動が大きく支持を得られず赤狩りを止められなかったのかがわからない。その意味では物語は単純すぎると感じる部分もある。
映画は当時の古臭さを出すためか白黒である。だが個人的には現在わざわざ見づらい白黒フィルムを使う必要性をあまり感じない。数十年前に撮影された何千年も前の時代を舞台にした多くの映画、例えば「十戒」や「ベン・ハー」ですらカラーで撮影されているのだから、たかだか数十年前が舞台ならばカラーで撮影すればいいのではないかと思う。白黒にしないとその時代の雰囲気が出ないというのは言い訳に過ぎないように思える
また、様々な立場で権力や大衆と向き合い、葛藤するテレビマン達の闘いは、かなりドラマ性が高く、前知識がなくても十分楽しめる。
もうずいぶん前に権力と闘うことをやめてしまった日本のマスコミには、眩し過ぎるほどの情熱がこの映画の中には溢れており、個人的にも映像ジャーナリズムを志していた時の情熱を思い出させてくれた秀作だった。