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西鶴一代女 Comments (10)
明らかに世界的な映画遺産です
このような長回しの手法は今では当たり前で現代の私達には驚きはしないし、うかとすると感動もなくスルーしてしまうかも知れない
けれども当時初めてこの映像を観た人々は仰天したに違いない
その後の世界中の映画界が真似をしているのがその証拠だと思います
物語のレベルの超絶的な高さは、元より井原西鶴の原作に依るものですが、それを的確に構成して映像作品にまとめあげた力もまた超絶的です
美術の素晴らしさは映画の域を遥かに超えています
隅々まで神経の通った、これもまた超絶的な美術です
カメラと照明もまた陰影のある白黒の特性を最大限に引き出した映像を美しい構図や斬新な構図で捉えています
田中絹代の演技は文句無しに日本女優のナンバーワンであることを示しています
撮影時43歳
娘から熟女、そして老女を演じわけるだけではありません
堕ちる所まで堕ちた老女の悲惨の人生をその顔で見事に表現していました
ファムファタルという言葉があります
男を破滅させる運命の女という意味です
お春という日本のファムファタルを彼女が体現してみせているのです
彼女は自己に係わる全ての男を破滅させ、自らまで破滅させたのです
お春は何も悪くないのです
罪はただ美しいだけ、愛に正直なだけなのです
女性の美は単に顔の美醜や体のスタイルだけではない、所作や言葉遣い、子供の頃から受けてきた躾や教育まで含まれることをその全存在で演じています
大昔の女性が如何に人間として扱われず悲惨な状況であったかに驚くかも知れません
しかし、それは程度の差はあれども今も大して変わることないと思えます
夜の街でガールズバーにしつこく誘う女性達の姿は今も昔も大差ありません
隣に女性がつくお店などでの様々な女性の話が思いだされます
若い娘達は確かに綺麗だけれどもその話は大抵どうでもよく詰まらないものです
が、スナックやパブなどで聞く熟女のお姉さま方の虚実わからない過去のお話には引き込まれることが多いものです
彼女達はこれからも一体どのような運命が待っているのでしょうか?
お春程のファムファタルでなければ、みなきっと小さな幸せを掴んでいると信じたいものです
もし彼女達の誰かが正真正銘のファムファタルだったらとっくに、この自分が破滅していたはずです
かなり昔、ある重役秘書の美しい女性がその職を解かれ、子会社の一般事務員となったことが身近にありました
彼女には何も問題もなく、ただ付いていた実力派重役が本社から転出したに過ぎないのです
若く美しい美貌を持ち、颯爽として様々なVIPの大量のアポイントメントを切り盛りする凛とした姿は大勢の男性陣の憧れだったのです
その彼女が小さな段ボール箱を抱えて悄然と役員室を去る後ろ姿が本作を観ていて突然思い出されました
何もできず、小さな台車を用意してあげ一緒に殺風景な業務用エレベーターで無言で降りたのでした
果たして彼女は今どうしているのでしょうか?
首を打たれた若党の勝之介のように、彼女の幸せを願わずにはいられません
同じ役を若尾文子あたりがやったら、落ちぶれたところからの這い上がり方が楽しみな作品になっていただろう。観客は「落ちるところまで落ちたところを観たい」と思ったことであろう。
しかし、田中が落ちぶれていくのでは、「もうこの辺でやめておいてあげてほしい」という思いを噛み殺しながら、観客は最後まで彼女の再起を見守ろうとするのではないだろうか。
そして、最後までその望みはかなえられることもなく、男の身勝手によって、悲しい流転を繰り返す女の一生を見ることになるのだ。
化け猫とわらいものにされて猫真似して出ていくところがとても好き
その、お春。ジェットコースターのような流転の人生。落ちっぱなしならヤサグレてすむが、なまじ陽の目も見た分、儚い人生の落差が激しく、波乱万丈。
蓮如上人の御文章を引き合いに、「朝の紅顔、夕べには白骨と化すと申しますなあ」の台詞はまさにお春の人生を物語っている。
しかしこの映画を作成した時代、まだ江戸の風情を残したロケ地がいくらもあった。朽ち果てた築地塀。広々とし、なお閑散とした参道。遠くまで建物のない広い空。使い込んだ家屋と古く踏み固められた土間。そして彦根天寧寺の羅漢堂。、、、。その映像だけでも見惚れてしまう。
また、ワンカットごとの切り方が、舞台転換を味わっているようで、現代においてむしろ趣き深い。
ひさびさに観るとけど、田中絹代のヒロインのお春の扱いや境遇が無残で酷い話しだ!
成瀬巳喜男映画もビックリのクソ男集団に翻弄されて、大名の役付きから夜鷹にまで落ちてしまうお春さん可哀想。
東宝映画系なのでお馴染みの加東大介が、いつもの如くやらかしてお春さんをドン底に突き落とす!
若き三船敏郎の凄まじい体技を生かしたマッハ土下座から退場なども見所?
主演の田中絹代と当時結婚も考えていた溝口健二監督だか、愛する人への倒錯するサディズムを感じる。
溝口健二は、とんでもなくこだわりを発揮する人で、現場は凄く大変だったらしいです。
この辺は黒澤・小津と同じで、病的なまでのこだわりがあり、時代もなんとか受け止めてくれたから日本映画黄金期だったのかな。
確かに傑作で、4Kデジタルリマスター版は、めちゃくちゃ綺麗で70年前の映画だか、最近撮影されたかの様な画質で、江戸時代にしか見えない当時のロケや精巧で画面映えするリアルなセットを際立っている。
美術監督の手腕も芸術的。
撮影も溝口健二とはこれ一本しか組んでない人だけど、見事な画面構成と長回しの場面も素晴らしい。
他の溝口作品に比べると少しコントラストが弱い感じがするけど。