アラブの嵐
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シークレット 嵐の夜に
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Sep,15 1998 EN LOS CINES
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愛の嵐 Comments (8)
その後のビデオの箱の倒錯気味の写真。そういう場面はあったが…。
そして今回、
いきなりタイトルバックは朝。明るいではないか。登場する濃いキャラクタたちも昔ほどの強烈さを感じない。むしろ淡々とした愛欲のドラマとして写る。
戦争から時間が経ち、映画の外側が変わってゆ く。もちろん私も第二次世界大戦は知らない。しかし、当時あの映画を作り見ていた大人と大人になった今の私は戦争からの距離感が違うのだろう。
倒錯や愛欲についても大人になった? ただ私 が年をくっただけ?
シャーロットランプリングは好きですね。今もいい感じのおばさんです。
イタリアの監督だから、ナチを題材にしても、こういう映画作れるんだろうな。ドイツでは絶対に作れないだろう。
音楽も衣装も、シャーロットの顔も、若いときも指揮者と結婚してからも、全てが素敵。バレエダンサーが、たった一人の「観客」を前にして踊る場面も鬼気迫っていた。
というような気持ちで映画館へ。
1957年のウィーンが舞台。第二次大戦が終結して12年後ぐらいか。その辺りの歴史認識がないとわかりにくいかもしれない。
ダーク・ボガードの日常と徐々にその実態が明らかになっていく過去がフラッシュバック。
セクシャルでありつつアブノーマル。オペラに乗せた見せ方も上手い。
なんといってもシャーロット・ランプリングの存在感が凄い。
痩せてアバラが浮き出た体躯に控えめなニップルを早々に披露。
ラブシーン(というか愛撫)の長まわしショットなどまさに体当たり。
ナチス将校との視線の絡ませ方で全てを語る演技も素晴らしい。
政治的側面からということで言えば、ナチスを描くというよりは愛欲の形を描くのにそこが必要だった という風に思えた。
調べてみるとこれ製作は1973年のイタリア映画で監督は女性であった。当事どのような評価をされたのか今更ながら気になる。
ヨーロッパの退廃はヘヴィだなと感じる作品です。