森のムラブリ インドシナ最後の狩猟民
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Mar,19 2022 EN LOS CINES
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インドシナ Comments (10)
年下の将校に恋をしたカトリーヌ・ドヌーヴが、その将校と自分の養女との関係を知り、自らの恋をあきらめる方法について話す場面で学生時代に観たことを思い出す。
「恋を忘れる方法は知っているわね?」
「ええ、無関心になること。」
この台詞に二十歳そこそこだった私は、この大人の恋愛の激しさと厳しさを憧憬の思いで感じたものだ。
しかし、今40歳を超えてこの場面を見ると、ドヌーブの孤独と悔しさがひりひりと伝わってくる。
何歳になっても若々しい肉体や溌剌とした精神への憧れは消えない。しかし、もう向うからは見向きもされないほどに自分は歳を重ねすぎている。
この中年女と若い将校の関係が、まさにフランスとベトナムの関係に重ね合わされている。そして、将校を奪って自分の前から消えていったベトナム人の養女は、共産主義という思想そのものなのだ
カトリーヌ・ドヌーブが大好きなので♪
若い頃のとっても可愛い彼女から好きになり、大人のいい感じで歳を重ねている彼女も素敵すぎる(●´o`●)
そして時々フランス映画ってみたくなる☆もっと真面目にフラ語やっておけば良かった…
お話は、ベトナムがフランス領・インドシナだった頃の回想。
カトリーヌはエリアーヌを養子にとり、広大なゴム農園を継ぎ…
カトリーヌは海軍ジャン=バティストと恋をするけれど、エリアーヌもバティストに恋をし…
そこまでするのか!!!!っていうフランス人の情熱的な愛の物語はやっぱり時々見ておきたい(´v`)
激動の時代のフランス植民地を舞台に、そこに生きる支配者と支配される者を通して、人の生き様と歴史の流れを描く大作。そこでフランス人は何をしていたのか、ベトナム人たちは何をされていたのか。奴隷の様な扱いをされる人々に触れて、社会に疑問を持ち目覚めていくベトナム人の自我が少女を通して見て取れる。またこれはその時代に生きていた家族の絆と愛の話でもあり、激しく揺れ動く歴史の中で翻弄された登場人物の悲しみが切なく美しい。「ラマン」に最初は似ているが、「ラマン」が最後まで個人の話に終始していたのに対して、こちらは家族を通して国家の命運を描くという壮大な物語になっている。
特筆すべきはこの作品の映像の凄さ。美術も衣装も風景も、時に豪華であり時に息をのむ絶景であり、そうかと思えば汚い環境で労働を強いられる人々を浮き彫りにする。小さな小道具や家具まできっちり作り込まれ、それを美しく撮影するこだわりが感じられる。美しい眺めや華麗な植民地生活の陰に、たくさんの悲しみが埋もれているというのがまた物悲しさを誘っていた。