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灰の記憶 Comments (2)
仲間の死体を焼く作業。残酷な上、彼等自身の良心の呵責が生まれる。それに耐え、4ヶ月だけ延命するなら自ら死を選ぶというのが普通であろう。しかし、戦争末期。ロシア軍が侵攻してくるという噂もあった。ナチに何とか一矢を報いるというのも頷ける。
ただし、ストーリーはナチ将校と医師との会話が中心で、暴動を起こす描写もごくわずか。今までホロコーストの映画・TVは数多く見ているだけあって、目新しいものはない。ガス室から生き残った少女のエピソードも添え物に過ぎない感があった。しかし、最後のテロップによって、生き残ったユダヤ人の苦悩がよく伝わってきました。
生き長らえた人々を描いた映画。
特権とは、人体実験やらのとりわけ過酷な作業を手伝う代わりに
ガス室送りを先延ばしされることをいう。
実験シーンや残虐な死刑シーンを見せつけるようなカルト映画ではなく、
特権を持つ人々の葛藤や良心の呵責が中心に描かれ、それらを通して
収容所の惨状、ナチスの暴虐ぶりやそれへの反抗を描いている。
実在する手記がもとでもあり歴史の勉強にはなるが、
いまいち面白く観られなかったのは、
役者がそれなりなせいか演出やらが悪いのか。
観て二日しか経っていない時点で、主人公の顔すらもう思い出せない。