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おろち Comments (10)
自宅にて鑑賞。楳図かずおの同名マンガ内『姉妹』と『血』のエピソードが原作。ご贔屓の高橋洋が脚本。日頃、余りマンガは読まないが、本作は昔に読んだ記憶有り。独特の世界観が出ており、西洋館を舞台にした際に有りがちな陳腐さも無い。ただ谷村美月演じる“おろち”は存在が中途半端な狂言回しの印象、原作の様な語部に徹した方が良かったのでは……。木村佳乃の熱演が圧倒的、特にツンデレ母“門前葵”より“一草”の狂乱振りが光る。“理沙”の中越典子の嗤うシーンもソレ迄の印象とガラリッと変り、そのギャップが良かった。60/100点。
・各キャラクター毎にイメージカラーが設定されており、衣裳だけで誰なのか識別出来た。谷村美月 演じる“佳子”の落下シーン、本作と同じ高橋洋脚本の『女優霊('95)』でもよく似たポーズで落ちている。
・鑑賞日:2011年11月7日(月)
今回は監督の撮影の仕方がいいね^^
こう言う雰囲気好きだ!
映画見て「こうだったら良いのに」って
思うところ無くて、安心して見られた。
その一族の恐ろしい運命を「おろち」という少女の視点から描いた作品です。
原作は楳図かずお。だからといって、ビジュアル的に怖がらせるホラーではありません。
何よりも恐ろしいのは、美に執着する女心。
後半のどんでん返しには驚かされました。
メインの3人の女優さんの演技が本当に素晴らしく、惹き込まれます。
原作のイメージに囚われず、ぜひ観てもらいたい作品です。
この世で一番恐ろしいのは、「人間の心」とばかりに楳図先生はそれを視覚化しているわけですが、「内面が外見を決定づけてしまう。しかし外見もまた内面を決定づけてしまう」という楳図哲学溢れる作品でした。マンガを読んだ事がない方にも、オススメです。