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キング・オブ・コメディ(1983) Comments (20)
見てる間中 イヤな気持ちになる
面白くないコメディ、、、
「ジョーカー」をきっかけに鑑賞。
予備知識無く見たけどまさかここまでとは…
主人公は妄想癖が激し過ぎる無名のコメディアン、パプキン。
有名コメディアンのジェリーに自分を売り込むが…
相手にされなくても指摘されても
追い払われても
自分の都合の良い方向に解釈してしまう…
ついにはジェリーを誘拐し無理矢理番組に出演。
そして逮捕され、一躍有名人になる。
とても不気味で狂気に満ちてるような…
そんなパプキンに引き込まれながら見てしまった。
どこまでが現実でどこから妄想なのかも分からなくなってくる。
最後のシーンもどっちとも解釈できる。
不思議な映画だった。
妄想がないとやってらんね〜よ。
的な映画なのかな???
テレビコメディアンに憧れ、付きまとい、誘拐し、テレビに出演。これがニュースとなり、全米で一躍有名に。服役中に執筆した本が大ヒット。パプキンは計画していたのだろうか。ある意味、自分の才能を信じ、一夜の出演に賭けた信念が凄い。人の話を全く聞かず、都合よく取り、自己陶酔型の奴、いるいる、こういうやべー奴、ストーカーになりそうな、という男をデニーロが本当に上手く演じている。前半が長くだらだらと感じ、むしろ出所後の方を見たかった。
誰しも、
「自己評価としての自分」と「他人から評価された自分」は少なからず違うもの。
まさに人生はこの差が大きければ多いほど失望が多くなると思う。
パプキンは自己評価しか判断基準になく、
その像に近づくために平気で相手の言葉を曲解し、都合よく捉え、人の話を聞かず、
あげくの果てには犯罪を犯してしまう。
特に、ジェリーの別荘に乗り込んで、最後まで粘り続ける姿は狂気そのもの。
ブラックジョークを超えていた。
しかし、
狂気の先にあった光は勘違いしまくった、勘違いの向こう側にあった、
常人では行き着けない結果だと思う。
「最後まで諦めない人が勝つ」「勝つまで諦めない姿勢」
は諦めがちな人間が見習うべき要素であり、たった一回のたった一夜の博打で辞世の大逆転を果たす様はまさにアメリカンドリームであり、日本では絶対に受け入れられることのない奇跡ではあるが、夢を掴むための腹くくりには感嘆した。
ジョーカーをみて、この作品に出会うことになったが、
これもジョーカーがくれたプレゼントであるとすればありがたい映画だった。