ガンパウダー・ミルクシェイク

ただドンパチしているだけです。

本作は、前作がクエンティン・タランティーノに「本年度最高傑作」と絶賛され、所有する映画館でプレミア上映された監督作品というのが一番分かりやすい紹介かもしれません。
まさにタランティーノ作品を見ているような錯覚さえ起こす、映画愛に溢れたアクション・スリラー映画となっています。【決してタランティーノ作品のようにエグ過ぎるわけではなく、ミルクシェイクのような作品なのでご安心を。ただしガンパウダー（火薬）入りですが…】

カタカナや漢字などが小道具にチラホラ出て、エッセンスの1つに日本愛を感じられるのも良いです。しかも「なんちゃって日本」ではなく割と正しく使われています。
本作の主演は、あの大ヒット「ジュマンジ」シリーズで、ゲーム内で「戦う可憐な女性」を演じるカレン・ギランです。あのキャラクターは魅力的だったので「彼女が主役だとこういう作品になる」という視点で見ると分かりやすいと思います。
途中から登場する女の子の存在も良く、何気に笑えるシーンもあります。
ポール・ジアマッティなど名優が登場しますが、本作の弱みは意外と日本では知られていない俳優陣が多いということでしょうか。ただ出来は良いです。

ネタバレ！ クリックして本文を読む
Scarlet: You are an incredibly impressive young woman. There's
not a single person on earth that I'd rather kill people with.

Sam: Thanks, mom.
シンデレラにご登場のフェアリー・ゴッドマザーをご存じなら？
色々な捉え方があり、特にディズニー・アニメの中でも『眠れる森の美女』ではそれらが、”守護天使”としてまたある時はメンターとしての趣のある3人のフェアリー・ゴッドマザーの着ている服装の色が、この映画『ガンパウダー・ミルクシェイク』にもミシェル・ヨー、アンジェラ・バセット、カーラ・グギーノの女優さんたちが着ている衣装にも反映されている。

この事が過去に製作した映画『オオカミは嘘をつく』や『RABIES 』に登場している出演者の衣装が、青、赤、黄と信号機のように一部、配色されていることで映画製作者の色へのこだわりがあり、この映画の特徴ともいえる。
過去に製作された作品は、イメージを強く表しているところもあり、本作でも凄惨な場面にコメディ色とファンタジーをミックス・アップしたような要素を強調的に取り入れている。

好き嫌いが分かれるかもしれない．．．　だから☆2

楽しく観れました。女性大活躍！ガンガン男達を撃ち抜く物語。スッキリしましたー。

カレン・ギランはアクションできるのか？

この時代になって、女性のアクション主演が増えてるけど、全くダメな人も見受けられるんだよねぇ…

その人の素質なのか、撮り方なのかわからんけど、もう一回見たいような作品に仕上がってますように…