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ミセス・ハリス、パリへ行く Comments (8)
ドレスがホント素敵で。もっと見たかった。
ファッションに恋愛、おまけに仕事と、結構盛りだくさん。気分を上げたい時におすすめ。
戦後、夫の帰りを待ちながら、掃除の仕事で生計を立てるミセス・ハリス
ひょんなことからディオールのドレスに出会い、まさに一目ぼれ。
ディオールのドレスが欲しい!と資金計画を立てて、いざパリへ…
行けるのか?!とハラハラさせる。
パリへ行った後もディオールの従業員に相手にされない?!など
一筋縄ではいかないストーリー展開で最後まで楽しめた。
最近、おしゃれとか趣味活とか勉強など様々なことに対して、
自分の年齢的に勝手に「そろそろ」と線引きをすることが多かったけど、
ハリスさんの姿を見ていたら、いやいや!!まだまだ、思い立ったが吉日どころか、
胸がときめいたら吉日でしょ!!
それにおしゃれに対しての気持ちも変わった。
ハリスさんは胸がときめくからディオールのドレスが欲しい
フランスのブルジョワジーたちはディオールを着て、他人からよく見られたいからドレスを着たい
ハリスさんはこれを着て他人から羨ましがられるとかそんなこと一切気にしてない。
好きだから、ときめくから着る!!これに尽きていた。
私はオフィスワークだし、おしゃれしても仕事の効率上がらないし、
恋愛的な出会いも求めてないからって身なりに無頓着なんだけど、
自分の気持ちのためにおしゃれするっていいなぁって感じた。
で、次の日に仕事に着けていったのが、カードキャプターさくらのコラボネックレスというオチです。
(ふとした時に自分のネックレスが目に入るんだけど、
たしかに気分上がった(笑)
公開館少ないのもったいないな…って思う映画!
ロンドンでもパリでも上流階級からの差別・偏見を受け落ち込むも、親切心と不屈な精神力という武器で乗り越えていく。出会った人々はその姿に魅了され、いつしか彼女の味方に。「こんな上手い話ありえんわ」と切り捨てるのは簡単だけど、冒険家でありながらシンデレラでもあるハリスさんの前では、それすら詮無い事に思えてくる。
ディオール自体は高級ブランドでも、そこで働くのはセレブでも貴族でもない一般の人間。そこに生じる歪みや階級の是非を、原作より強めているあたりが現代らしい。
ハリスさん役のレスリー・マンヴィルが実にチャーミング。
持ち前のお人好しで周囲を魅了し他人の恋路を後押ししつつ自分はほろ苦い失恋…まさに女はつらいよな人情喜劇で、出てくるキャラクターがみんな良い人ばかりで心がほっこりすること間違いなし...
近年こういう作風は本当に減ったけど、古びれない普遍的な面白さを持ってる気がする。
言うなれば『男はつらいよ』シリーズの寅さんの女性版みたいな感じです。
苦労して貯めたお金を食べるためではなく上を向いて生きるために費やす主人公の様はまさにコンゴのサプールのようで、豊かなお金の使い方と正しい年の取り方此処に在り!