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ハント Comments (20)
スパイ探しで罪のない人をなんの躊躇もなく拷問するばかりか、最初から違うとわかっている人まで手柄を作るために拷問で虚偽の自白をさせようとするのは最早無能。意味ないじゃんそれ・・・。
とにかく冤罪と射殺される人が多くて、マジでこの国嫌いだわってなりました。日本で何してくれとんねん。この一本前に観た沈黙の艦隊のなんと平和なことよ・・・。
全斗煥独裁政権へのアレルギーは、いまだにすごいと見えて、全斗煥大統領は基本的に悪として描かれる。
KCIAの後継組織となる国家安全企画部の国内組、国外組の両次長が主導権を争っている中、アメリカで全斗煥の暗殺未遂事件が発生する。
北朝鮮が首謀したと見るのが自然で、大統領の極秘スケジュールを漏らした内通者の突き止めるために両次長が火花を散らす。
北朝鮮以外にもクーデターを計画している組織が現れるなど、事態は混沌としたまま、例の爆破テロ事件へ。
場所は、ビルマからタイに変えられているが、このシークエンスが、めちゃくちゃ見応えがある。武器も爆弾も盛りに盛って超ド派手な戦闘が繰り広げられる。
こんな大事な事を、ここでバラすか? なんていう三文芝居もありながら、事態の行く先は全くわからない。
冷静なれば荒唐無稽に思えるストーリーでも、鑑賞中はリアリティを感じる。その辺は、大変上手くできた作品でございます。
補填で解説を希望する。
あと、主演の2人の顔が似ていて知ってる役者だから区別ついたが、知らない人はどっちがどっちか?分かりにくいかも。
スピード感あるサスペンスアクションが好きな方は避けた方がいいでしょう。
それにしても派手でスケールある点はさすが韓国映画と言うしかない。拍手です。
もともと韓国映画界は実際に起きた事件を題材にサスペンスやドラマの娯楽作を仕立てるのが得意という印象があるが、本作もしかり。ストーリーの背景や前景となるのは、全斗煥が軍の実権を掌握した1979年の粛軍クーデターと大統領就任の足掛かりにした1980年の光州事件、1983年の北朝鮮軍飛行士イ・ウンピョンによる亡命、北朝鮮工作員が全斗煥大統領の暗殺を図ったビルマ・ラングーン爆弾テロといった重大な事件。そうした史実の点と点をフィクションの補助線でつなぐかのように、韓国情報機関に食い込んだ北朝鮮スパイをめぐる動きと、韓国内部で大統領暗殺を画策する動きを交錯させ、緊張感を維持したまま怒涛のクライマックスへとなだれ込む。
イ・ジョンジェの役どころは、安全企画部の海外班長パク。パクとライバル関係にあるのが、国内班長のキム。序盤から中盤にかけて、この2人を中心にスパイ探しの動きが話のメインになるが、後半でスパイの正体が明らかになってからのひねりが実に巧い。これを機にパクとキムの関係性も変化するのだが、2人それぞれの信念と感情もまた的確に描くことで、終盤の派手なアクションにエモーショナルな要素が加わり、一層味わい深いシークエンスになっている。
80年代の韓国政治史をある程度把握していれば、この史実と虚構を織り交ぜたサスペンスアクションに知的好奇心を大いに刺激されつつ楽しめるだろうが、そうでないとテンポの速い展開に置き去りにされてしまうかも(実際、カンヌでプレミア上映された際、外国メディアから80年代韓国政治を知らないと話についていくのが大変だと不評を買い、その後一部の台詞を録り直すなどして再編集したという)。もし本作の劇場鑑賞までに時間があるなら、光州事件を題材にした「タクシー運転手 約束は海を越えて」、全斗煥大統領時代の情報機関の活動を描く「偽りの隣人 ある諜報員の告白」などで時代背景をおさえておくと、多少は理解の助けになるかもしれない。また、時代は少し前になるが、1979年の大事件を扱った「KCIA 南山の部長たち」を観ると、かの国では情報部員が大統領暗殺を図るということが決して絵空事ではないと思い知らされるはずだ。