ヨーロッパ新世紀 Argumento

「4ヶ月、3週と2日」などで世界的に高く評価されるルーマニアの名匠クリスティアン・ムンジウが、トランシルバニア地方の小さな村で起こった些細な対立が深刻な紛争へと発展していく様子を通し、多くの火種を抱えた現代ヨーロッパの危うい状況をあぶり出した社会派サスペンス。出稼ぎ先のドイツで暴力事件を起こし、トランシルバニアの村に帰って来たマティアス。しかし妻との関係は冷えきっており、森で起きた事件をきっかけに口がきけなくなった息子や衰弱した父との関係も上手くいかない。元恋人シーラに心の安らぎを求めるマティアスだったが、シーラが責任者を務める地元の工場がアジアからの外国人労働者を雇ったことをきっかけに、よそ者を異端視する村人との間に不穏な空気が流れはじめる。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。

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ヨーロッパ新世紀 Comments (3)

AireeAcrnmst
AireeAcrnmst
場所柄三カ国語も混じるなら単純に三つの民族が混ざっている事になる。異なるルーツを持つ人たちが同じ場で生活を共有するには「寛容性」が必要だが今に至るまでの経緯もあり複雑。そこに更に移民が加わった事で起こる事件はこの村だけでなくこの世界で今でもあちこちで起こっている現代社会の縮図。
多様性も平等もずっと叫ばれているけどあくまでも理想の話なんだなと思わずにいられない。

異なる言語が前後左右に飛び交う状態というだけで脳が混乱して怖かった。もし聞き違えたら、もし言い間違えたらそれが火種で悪いことが起こってもおかしくない不安な状態だなと思ったから。
始まりから不穏な空気でずっと心臓に悪く、普通にライフルを持ち歩いているのも不安で最初から最後まで目が離せなかったな。
とにかく見応えのあるすごい作品だった。
すごく頭使った。
Tetasevrey
Tetasevrey
2023年10月2日
映画 #ヨーロッパ新世紀 (2022年)鑑賞

出稼ぎに行かないと暮らしていけないような地方都市に出稼ぎ労働者がやってくる
そこでは、キリスト教的博愛も異分子排除に傾きます

最後のシーン、特に熊は何なのか気になりますよ

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
Lediemtris
Lediemtris
ネタバレ! クリックして本文を読む
今年338本目(合計988本目/今月(2023年10月度)3本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

fansvoiceさまのご厚意でオンライン試写会に見ることができました。

悪魔城ではなく…トランシルヴァニア…を舞台に、外国人排斥運動に始まる「互いにお互いを理解しない」ことを扱うテーマを扱った「重い」映画(実際に2020年に起きた出来事を参照にしています。このことはトークショーにて言及あり)。この排斥運動というのも、ただ単に「自分たちの職業がなくなる」という経済的な恐れ、また、歴史上交戦したことがある、宗教等で分かり合えない部分があるなどといったところ、程度の差はあれかなりの差べt感が見て取られます。

日本ではおよそこのようなことがないし(適法に暮らしている外国人の方とこのようなトラブルになることがまるでない)日本やお隣の韓国、台湾などまずもって起きえないような事象が、ルーマニア(ハンガリー)を舞台にして(トランシルヴァニアの所属争いがあるため)いろいろな出来事が描かれます。

日本は確かに「こういったトラブルに巻き込まれることが少ない」国ではありますが、それは地形上の問題であったり、日本における外国人政策等にもよってくるのだろうと思います(地形学的な問題によるところも大きそう)。
日本ではせいぜい、「難民の方かな?」くらいでしか外国人を(旅行客等に普段接する以上に考えると)とらえることがないのに対して、外国では血を流したり、殴り合ったりという「ここは俺が住むんだ」「ここは私たちのもの」「その仕事は何とか人にはやらせない」といった喧嘩…が、そして暴動に繋がっていくのです。

そのことが、冒頭にも書きましたが、2020年1~3月頃に起きた事件を部分的に指しており(多少の展開の違いはあるとのことだが、趣旨は変えていないとのこと)、「日本ではありえない排斥がどのようになされているのか」という点について触れられていた本作は評価が高いです。

採点上とくに気になる点はないのでフルスコア切り上げです。